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フロッピー防備録

私の人生の中で、こんなにも時間を使えることってもうないのではないでしょうか…。

今やらないことはきっと一生できないので、とにかく面倒くさいことをやってしまおうと思っています。



以前からシンセサイザーのフロッピーディスクドライブを直したいと思っていました。

我が家のフロッピーディスクドライブ付きシンセは4台ありますが、全滅しています。

今回全て直したので、記録を残しておきます。

・YAMAHA SY77 / V50
 →MSX-26pin ベルトドライブ
 ケーブルがFDDに組み込み
 ※ベルト掛け替えにより復旧

・YAMAHA SY85
 →MSX-24pin ベルトドライブ
 FCC接続
 ※ベルト掛け替えで復旧せず
 変換基板作成にてPC/AT規格のドライブ取り付け

・YAMAHA QS300
 →MSX-34pin ダイレクトドライブ
 通常のFDケーブルにて接続
 内部にFDのシャッターが外れて残留
 除去して復旧



さて明日はCasio VZ-1の鍵盤がくっつき気味なので、再度分解して直してみようと思います。
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CASIO VZ-1オーバーホール [シンセサイザー修理]

2012/9/29(Sat)、大量のシンセサイザーが舞い降りました。

これは修理済・修理見切り品を全て納入してきて、かわりにオークションで落札したものの置く場所がないため預かっていただいていたものを引き取ってきたためです。

中には半年から1年前に入手したものなどもあり、入手したことそのものすら忘れていたものがあったりしてちょっとおもしろかったです。

今回来たもののリストは以下の通り

1. YAHAMA SY77→音が出ない・ディスプレイに大きな傷がある
 ※私のSY77が姪に狙われているためその対策です。
 音については狙い通りバッテリー電圧低下によるメモリー内容のトラブルでした。
 バッテリーをソケット化して入れ替えて、copy memoryして終了。
 傷についてはサンドペーパー+コンパウンド+アクリルサンデーで大分良くなる。
 現状映り込みがあると部分的に曇っているように見えるが、使用には問題なし。
 セラミック・コンパウンドを使うともっと透明になるらしいが、実施については検討中。
 ■2012/10/01作業実施(最小限の作業で済んだ)
SY77_1.jpg
SY77_2.jpg

2. YAMAHA SY85→電源コードが根元から切断されており状態不明
 電源コードを取り付けると正常動作。
 念のためfactory presetのsysexを転送。
 ■2012/10/02作業実施(最小限の作業で済んだ)
SY85_04.jpg
SY85_03.jpg

3. KAWAI SPECTRA→動くっぽい(そもそも入手していたことを忘れていた)
 ■作業未実施

4. KAWAI K1II→動くっぽい
 ■作業未実施

5. ROLAND D-10→使っていると勝手にリセットされる
 代理出品してもらおうと思っていたものだが、チェック中に不具合が見つかる
 ■作業未実施

6. CASIO VZ-1→電源は入るが音が出ない
 今回とても欲しかったものです。
 私はCASIOのCOSMO SYNTHESIZER系統が大好きでCZ-5000を愛用しています。
 PD音源の進化系と言われるiPD音源が楽しみですが、いかんせん音が出ないということなのでどうなるのでしょう...。
VZ1_03.jpg
VZ1_02.jpg

さて、かなり汚くてへたっています。
電源を入れてみるとディスプレイの表示はされるようです。

鍵盤を触ってみても音がでません。
MIDIでつなぐと使えるのかな...と思い、接続してみようと思ったとき身体の一部が鍵盤を押したようでいきなり音が出ました。

「なんで?!」とビックリ...次に音源部が生きていることが解り喜びました。

その後動作確認して分かったのですが、鳴らない鍵盤がとても多い...という状態だった模様です。

...ということで鍵盤接点復活の手術が決定しました。
ついでにとにかく汚いので全てのパーツを取り外して、カバーや基板等の全てを洗剤で洗ってオーバーホールすることにしました。

インターネットで調べてみてもこの機種の分解情報はほとんど出てこないので、事前調査なしにぶっつけ本番状態。
裏ぶた開けるのにもネジの種類が4種類あるので、どこの穴がどのネジなのか後から解らなくならないようにマーキングが必要です。
VZ1_07.jpg

結構苦労して鍵盤ユニットを外しました。
VZ1_15.jpg

茶色い基板が鍵盤の接点がついているコントロール基板になります。
手前側は上部にアルミ蒸着の放熱用の厚紙が乗っています。

VZ1_16.jpg
導通ゴム2点タイプの接点です。
基板側の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、カーボン被覆がついていない、銅のパターンが露出されている接点です。

無水アルコールで磨きつつ、汚がひどい接点は軽くドライバーで磨きます。

ゴム接点側は、マイペットを水で薄くした溶液にゴムシートを1時間弱浸した後、歯ブラシで磨きました。
導通接点については無水アルコールを付けた綿棒でやわらかく磨いてきます。

基板やカバーはサンハヤトの「ハヤトールNX」を吹きつけ、汚れが浮いてきたところを水で流します。
私は電子基板も遠慮なく水で流しますが、壊れたことはありません。
接点不良が減る上、何より触れても手が汚れなくなるので気持ちが違いますよね。
...ただし、よく乾かしてから電源を入れないと大変なことになってしまうので、そこは注意です!

VZ1_11.jpg
スイッチ系はカバーを外し、ハイテクスポンジでよく洗います。
タクトスイッチには接点クリーナーを少し吹きつけて何回か押して浸透させます。

VZ1_fix04.jpg

乾いたら組み上げて音出しチェック!

無事全ての鍵盤から音が出るようになりました!よかったよかった...!

外観もきれいになってるでしょ!

VZ1_fix03.jpg

...ただし鍵盤のグリスが固まっているのか、少し鍵盤が引っかかるような感触があるときがある。

CASIOの音は前によく出る半面、オケには溶け込まない。
ソロやオブリガードにはとてもいいシンセですが、一方でそれにしか使えない...というものあります。

これを単独で使うことはないので、まぁいいか...。


作業期間:21012/10/03~10/04



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AKAI S3000XL修理記録 [シンセサイザー修理]

■2012/08/31

結構前(1年経つか経たないか)に手に入れてあったAKAI S3000XLというサンプラーですが、もう時間が経ちすぎて何が問題なのかも忘れてしまいましたが、今回やっと火を入れることができます。

頼まれものの修理に追われて自分のものは1年も手を出せない…って普通じゃないよね…。
S3000_2.jpg


まともに起動しないものかと思っていましたが、さっくり立ち上がってくれてラッキー。

ただしバックライトがつきません。

バックライト切れかな…と思いましたが以前にS3000iという機種をやったことがあり、その時の原因はインバーター不良でした。

当時に比べて今は便利な道具がいくつか増えていて、ポータルインバーターという道具を使えばELパネルが生きているかどうかを切り分けることができます。

結局バックライトは生きていたためインバーターをも交換してみました。
S3000_3.jpg

…しかしつかないのです。

これはまたまた初めてのケースで困りました。

テスターであたっていくと、インバーターまで電流が届いていないことが解りました。

これは弱ったことになったぞぉ~!

コイツを現役にして、今使っている2台のサンプラーを引退させてオークションで売ってしまおう…という計画なのですが…。

もう場所がないところにサンプラーを減らせるのは大きいのです。



まぁ、最悪の場合はいろいろやり方あるけどね…。

とりあえず、基板を外してパターンに沿ってテスターであたっていくか…


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■2012/09/01

いや~、いろいろやっていると時にはどラッキーなこともあるものですね…。



S3000XLのディスプレイのバックライトが点かなくて、テスターで原因を探しました。

バックライト自体は電圧をかければ問題なく点灯することが解りましたので、インバーターの故障だと考え交換してみました。

手持ちのインバーターは同じメーカーのものですが、足の出方が少し違うので(本数は一緒)、電線をつなげて基板に配線しました。

インバーターを交換しても改善がないので足の配線が違うのかな…と思いテスターであたると、意外や意外。

インバーター基板まで通電していないことが解りました。

こんなことは初めてなので、解決策を新たに考え出さなければなりません。

初日調査はそこまでで終了…。



翌日になって更に調査を続けます。

マザーボード上のディスプレイのバックライト用電源出力端子がどういう配線なのかをよく観察します。

端子の構成は2本足…プラスとグラウンドです。

プラスはその隣にある、コントラスト調整用の可変抵抗の出力につながっています。

そういえば、コントラスト調整がきかなかったな…と思いながら、念のため接点クリーナーを吹き付けてグリグリしてから可変抵抗が生きているかどうかをテスターで確認→問題なし。

それでは可変抵抗に電流を供給しているラインのどこかで止まっている筈なので、ひとつひとつテスターであたって行きます。

最初触った時に通電が確認できなくて、コリコリしたら通電が確認できた…という箇所がいくつかありました(大抵そういうところはあるけどね)。

怪しそうなコンデンサが2つ…、必ずしも壊れている…と確定したわけではなく、あくまで怪しいレベル。

交換するとしたら手持ちの同じ容量の交換用コンデンサは電耐圧16Vで、元々ついているものは25V耐圧でひとランク上。

予防的に交換しょうかとも思いましたが、下の規格のものをつけるのは何となくためらわれ…同じ規格のものを準備してから交換することにしました。

最終的にコレといった問題が見あたらず、電線の断線なのかな…といぶかしながら再度インバーター基板へ電気を供給する電線の出口にテスターをあてる。

やはりテスターの針は振れず…ところが、コリコリしたら、電気が来ちゃいました。

あ~れ、別段何もしてないのに…と思いながら、交換したインバーターがついている基板につなげてみます。

…残念ながらバックライトはつきません。

「足の出方が違うから、配線パターンもちがうんだろうな~」と思いながら、ひとつひとつ配線を試さないとダメだなぁ~。

データシートをWebで拾えないかな~…、めんどいな~…と考えていました。



しかし、ここでふと気づきました。

昨日は確かに電気が来ていなかった…。

今日電気が来てるということは…ひょっとして…と思い、元々ついていたインバーターを基板にはめ込んで(半田付けもしないで)電源オン。

…やはりつかない…、甘かったか…、インバーターを抑えている指に力が入ってほんの少しずれる。

…すると、…なんと点灯したのです。

うわ~これはラッキー!と思わず握り拳を作る。

何はともあれ半田で止める。



結局何で直ったんだろう…、特別何もしてないのに…。

敢えて言えば可変抵抗に接点クリーナーを吹き付けてグリグリしたくらいです。

どこかに接触不良があって、テスターでチェックするためにあちこちをグリグリしたので電気が通るようになった…というところが正解でしょうか…。

こんなことってあるんですね…。

ホントにラッキーでした。



その後コレに接続するために用意しておいたRolandの外付けCD-ROMのカバーを外し、黄ばみをとるためにベランダで溶剤に漬け込み。

…この時溶剤を少しこぼしてしまい、洗うためにベランダにバケツでお湯を3杯流す。

…すると斜め下の部屋の人がベランダで叫んだ。

「すいませ~ん!水漏れてま~す!」

別に流しただけなのに…、面倒くさいから「見てみま~す!」…と叫び返しました。

するとお隣さんまでベランダに出てきて「何かあったんですか?」…と聞いてくる始末。

これには「私が花瓶を倒してしまって水が排水管を通じて下に落ちて、それを下の階の方が水漏れと誤解されたようです…」と、当たり障りのない説明をしてご納得頂く。

直後にうちの奥様がお帰りになり、ひとしきり説明をしなければならなくなり…。

その最中に以前飲んでいた通販サプリの売り込みの電話がかかって来たり…と、まさにてんやわんや!

…この数分間だけで、マジで滅茶苦茶疲れ切りました。

せっかく喜んでいたのに…、その数倍は疲れて気分も滅入りました。

…ただ、この滅入りは一過性のものですが、バックライトは直りましたので…と言い聞かせて何とか気分を持ち直そうとします…。



さて今回のS3000XLの実用化の背景ですが、私は現在2台のサンプラーを使っています。

AKAI S1100…ずっと昔から使っていて、今はドラムの音源として使っています。

昔は結構音づくりなどもしましたが、今はもう面倒で…。



今どきのサンプラーで音に懲りたい場合の作法としては、下記2つの内のどちらかが主流です…。

1.同じ機種のvsti(ソフトウェアの楽器)を使ってPC上で音を作って、それをハードサンプラに読み込ませる→S1100のvstiはとてもいい→移植にはFDやCD-ROMなどのメディアを経由する必要がある

2.音源管理ソフト経由でサンプラー内のエディット機能を直接使う→S1100はこれができない

何といってもPC連携が高度であればあるほど使う方は便利です。

究極に便利なやり方はとしてはソフトサンプラー(vsti)で全て済ませることです。

配線の取り回しやミキシングまで、全てをマウス操作だけで行うことができます。

このやり方の弱点は、どうしてもサンプラーで鳴らしている音…に聞こえてしまうことと、ライブで全く使えなくなってしまうことです。

私の中での機材繰りについてのプライオリティは、ライブで演奏することが優先なのでこの選択は全くなしです。

とはいえメディアを経由するのもいい加減面倒くさくなって、しかもS1100はデカくて邪魔!(本体4U+外付けCD-ROM+外付けHDDが2台)→5Uのケースに入れている…。

その他にYAMAHA TX-16WというFDしか使えない12ビットのサンプラーもありますが、さすがにコイツは面倒で、もうめったに使わないな~…。

SY77のウェーブフォーム連携ができるのでまだ持っているのですが、実際そんなことしないし…。

たくさん音色データもあるけれど、いちいちフロッピーを読み込ませて…というのに耐えられない。



私は昔の人間で、使い始めた頃のシンセサイザーには音色メモリーの機能なんてありませんでした。

使い始めた頃のサンプラーには、音ネタのディスクもありませんでした。

だからシンセサイザーやサンプラーは自分で音を作るのが当たり前…的な感覚があり、それをPCと連携して便利で早く済ませたい…という根本的なマインドがあります。

でも本格的な音づくりなんて久しく必要性を感じていないし、今後ももうしないと思います。

シンセサイザーやサンプラーで出したい音…というものは、私の中では25年ほど前にかなり具体的に決まっています。

定番のノコギリリードやパッド系、TOTO HORNなどはどの機種からもいい音が出てきます。

中には定番シンセの定番サウンド(mini moogのビヨビヨベースやProphetのブラスなどなど…)をそのままサンプリングして、音源として持っているものまであります。

こうなると挙動が怪しく神経質な昔のVCO搭載アナログシンセの実機をそのまま使うより、はるかに便利で手間要らずでいい音が使えます。

それ以外にあの機種のあの音が欲しい…という場合は、今どきオークションで入手してしまうこともあります。

最新の機材でも出てくる音の大半は、昔からある音…昔の機材では複数台を組み合わせてひとつの音を使っていたのが、今の機材では1台だけで出せます…的な…。

しかも音色データはいろいろと入手できる時代になったので、音を探すことはあっても作ることはもうないな…と…。

1台のシンセサイザーに膨大なプリセット音色が最初からついてくる時代…音を作る…ということはなくなり、シンセサイザーもプリセット・キーボードに置き換わって行くのかもしれません…。



とにかく早く実戦配備して、他のサンプラーを引退させて、少しでも場所を広くしたいのです…。


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■2012/09/02

いよいよ修理と改造も華僑を迎え、何とか今日中に仕上げたいものです。

昨日からボタンのカバー類を、黄ばみ抜きの為に薬剤に漬け込みをしておりました。

今日すすぎをしようと洗面所に持って行ったら、タッチの差でカミさんに場所を占領されてしまいました。

場所を開くのを待って作業に入ります。

通常は小さなパーツを排水管に流してしまわないようにザルを使うのですが、何だか自分のタイミングで動けず、そのまま手でパーツを抑えながらすすぎをしてしまいました。

とにかくすすぎの時には泡が凄くて何も見えなくなってしまいます。

パーツが指に触れ、危うく排水管に引き込まれるのを防いだことが何度かありました。

作業が終わり、数の確認をすると、白い小さなパーツがひとつ足りないのです。

あちこち…ベランダから洗面所のゴミ箱まで何度も探しましたが出てきません。

なくなったのはボタンカバーですが、ないとそのボタンがとても押しにくくなってしまいます。

見た目にもよろしくありません。

遂に排水管を外して流されてないか確認しましたが、途中の水溜まりまでにはありません。

その先に行ってしまっていればもうアウトです。

最悪プラスチック形成しますが、これはとても面倒くさくて時間がかかります。

あきらめきれずにしつこく洗面所をウロウロしていると、排水口のくず取りの下の段に引っかかっていたのを発見!
S3000_4.jpg

良かった~!見つかって…。

でも何かコイツの修理は、変なことばかり起きてばたつくな~…。

薬剤を素手で触った~、手がカサカサになってしまいました。


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■2012/09/03

技術的にはラッキーで、手順的にはドタバタの連続でしたが無事キレイに仕上がりました。
S3000_1.jpg

この機種は参照できるハードディスク容量が512Mbyte(GbyteではなくMega-byteです)と小さいので、メインストレージをMOにして、元々ついていたFDDと入れ替えました。

MOはハードオフで数百円で買った昔のBuffaloの外付けMOから、中身のドライブを抜き出して使いました。

長期間野ざらしにしていたサンプラーが完成したので、後日今使っているS1100用のライブラリーを移植して、ラックに入れて実戦配備しようと思います。



自宅療養中に直してしまいたい機材はあと3つ。

明日からはラックタイプのエフェクターであるROCKTRONのHushIIに取りかかります。

コレはエフェクト音がとても小さい…というもの。

まずはコンデンサでしょうかね…。


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■2012/09/07

S3000XL最終決着
なんだかんだと時間を食ったこの機種のセットアップですが、残っていた問題の2つクリアしました。

・MOフォーマット時にディスクエラーが出る→230Mbyteディスク使用で改善。
640Mbyte.の区画を認識できない。

・CD-ROMが読み込めない→PLEXTOR入手



今日何気にハードオフに寄ったら棚の後ろにPLEXTORのSCSI外付け(今私がS1100用に使ってるのと同じモデル)が激安で置いていたので、迷わずゲット!

今どきPLEXTORなんてなかなか手に入りません。

楽器の世界でCD読み込みで困ったら、何はともあれPLEXTORだもんね…。

知ってる店はぼったくりな値段をつけてるしね。

リハビリ散歩の最中だったので、手に持って帰って来たから重かったけどね…。

これで後々どれか処分するとき、セットで行ける。

コレって大事…。


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最終的後日談として…

S3000XLのLCDコントラスト調整にはPUSH/PULLでON/OFFができて、これによりバックライトが点灯・消灯をします…つまりここの切り替えの問題であって、一切故障はなかったことになります。
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Roland D-70修理記録 [シンセサイザー修理]

退院後の自宅療養中なのですが、何もしないと

・何か食べたくなる(食事制限あり・・・かなりきつい)
・タバコが吸いたくなる(この先一生禁煙・・・タバコ厳禁!!!)

・・・という二重苦にさいなまれるため、

・何かに熱中して気を紛らわせたい
・部屋が修理待ちのシンセに埋め尽くされていてとても狭くなっている

ということから、シンセサイザー修理を再開することにしました。

…ということで、今回修理を行うのは、Roland D-70が2台。

・電源が入ったり入らなかったりする方→A
・電源が入らない方→B

特にBはカバーが傷だらけでピッチベンドホイールは割れ欠けていたりと、修理して何とかなる状態ではありません。

内部を見ると、電源回路の修理を自力で行おうとして失敗したらしく、部品そのものが入れ替えられています…しかも通電していない。
DSC_0066.jpg

その後に調べて行って判明したことですが、マザーボード故障(しかもICチップがふたつ抜かれていました)、ディスプレイ・ユニット故障、鍵盤ユニット…と、正にゴミでした。
DSC_0065.jpg

いくらジャンクとはいえゴミを出品するのはどうかと思うし、内部に手を入れたのならしっかりそのことを明記して出品するのがマナーだと思います。

これを出品した人は非常に悪意のある人だし、本来落札してはいけないものですよね・・・。



唯一、Aの鍵盤は黄色く変色していましたがBは白かったので、鍵盤はこちらのものを使うことにしました。

こんなゴミを修理…とあてがわれても・・・という感じです。


2台のうち、使えるものだけ集めて「ニコイチ」を行っていきます。

Aは電源が不安定で、電源が入ったり入らなかったり…。

こちらも調査の結果、マザーボード故障、電源回路不安定、ディスプレイ・ユニットのバックライト切れが判明。



電源回路は手始めにレギュレータを全て交換したら回路上のガラス管ヒューズが飛びました。

ホームセンターからガラス管ヒューズを買って来て入れ替えて電源を入れると、今度はマザーボード上のトランジスタ付近から煙が上がる。

煙がでたところの周辺のパーツを全て交換しようと梅澤無線に行くも、同じ型番のトランジスタが入手できない。

トランジスタ以外のパーツは交換して、問題のトランジスタは、Bから外して取り付けました。

ここまでしてやっと安定して起動するようになり、起動の状態も解るようになったが、別の問題が発覚。

ディスプレイ・ユニットのバックライトが切れがこの時点で判明しました。

無機ELパネルをカットして通電端子をホットメルトでとりつけて、ラミネート用のシートで絶縁する…という、書けば簡単そうだが実際やるととんでもなく難しくて、めんどくさくて、時間がかかる工程を踏んでバックライトを作成。

ところがディスプレイ・ユニット内にある切れたバックライトがうまく抜き出せず、かといって切れているライトを残したまま新しいライトを重ねて入れるスペースもないため、液晶パネルを分解しなければならなくなってしまう。

コレをやると、組み戻しの時に1/100ミリの精度で調整しないと液晶に表示抜けが発生する…という極めて困難な作業が発生してしまいます。

なかなかライン欠けが戻らず苦しんだものの、ほぼ丸一日かけてディスプレイ・ユニットを正常に表示させることができるところまできました。
Display_badline.jpg



ホントに、ディスプレイものは神経を使い、細かい作業ばかりで時間がかかり、とても嫌です!
display.jpg


さぁ、ここまでくれば次は鍵盤です。


白鍵はB、黒鍵はAを使うことにしたので2台分、全ての鍵盤を取り外してお湯と洗剤で洗う。

その後陰干し…
keys.jpg





その間、カーボン接点を無水アルコールで洗浄して行きます。

これもかなり大半な作業…。


鍵盤ユニット1台分の組み上げが終わったところで今日の作業は終了。

明日もう一台の鍵盤ユニットを組み上げてからAの全体アッセンブリをしてみます。

これで問題なければ、ゴミのBをなんとなく組み上げて終了にします。



まだAも、メモリーリセット後、表示が文字化けしたりしていて、プリセット・メモリーの入れ替え等々も行わなければなりません。

いずれにしても、明日には次の機器に着手してたいですね…。

いや~、ホントにコイツって厄介だ!

他の人なら「おそらくマザーボードがおかしくて、修理不能」とあきらめてもおかしくない状況。

でも私は打つ手がある間はあきらめない…。


///
ディスプレイも完全に表示されるようになり、いよいよパーツのアッセンブリを始めました。

基板のパーツをいくつか交換した関係でレジスト除去の薬品を使っています。

部分的に乾くと白く粉をふいてしまうので、基板洗浄剤を使って歯ブラシでゴシゴシ。

その後お湯流し…。

私、結構基板は水洗いします。

水洗いで壊れたことはありませんしね…。



この時ショート防止のため、メモリ保持用のボタン電池を外したので、メモリがクリアされています。

工場出荷時のデータはしっかりと入手しているので、あとはMIDI経由でbulk dumpして書き戻せばいい…、ハズでした。

こんなのいろんなシンセでいつもやってることです。

ところがコイツに限っては何故かエラーで止まってしまいます。



ここで考えられることは2つ。

1.マザーボードの不具合→何やってもムダ
2.データ関連の問題→解決の可能性あり

どちらか…については特定する方法がないので、エラーメッセージでググッて、同じ症状があるかどうかで判断します。

概してヨーロッパの人は古い機材を大切にメンテをしているので、イギリスやドイツにいろいろな情報が落ちています。

アメリカ人は、いわゆる名機についてはたくさん情報を出していますが、ゴミ情報が多い傾向にあります。

私はドイツ語は解らないので、ドイツ語サイトはとにかく翻訳です。

日本語にするとギャグになることが多いので、英語にしています。



まる2日間、Webで情報をあさり続けると、イギリスに同じ症状で苦しんでいる記事がありました。

しかもその記事については状況からみてハードウェア的な問題ではなさそうです。

つまり私のD-70も直る可能性があるということになります。



電子楽器にはMIDIという共通規格があり、音色データなどの機種固有の情報はシステム・エクスクルーシブというかたちで管理されます。

これをシーケンサやPCからシンセサイザーに流し込みます。

操作は簡単で、デバイスIDという項目が送信側・受信側双方一致していればOKです。

デバイスIDはファイル提供時のドキュメントに記載があったり、なかったりしますが、経験上17で行けます。

まして今回エラーになるということは、データを認識しているということになり、デバイスIDが異なる…という可能性は極めて高くありません。

ファイルの中身がおかしいのか…。

しかし同じファイルを使っての成功例の報告がある…、つまりはファイルは問題ないということになります。

ここで暗礁に乗り上げてしまいました。



いろいろ調べていくうちに、どうやら使うソフトとの相性がありそうなことが解ってきました。

私はド定番のMIDI-OXというソフトでデータのやりとりをしていますが、D-70とMIDI-OXはとても相性が悪いらしいのです。

成功例があったソフトをインストールして試してみましたが、これもダメです。
(後から解りましたが、やはりこのソフトでも大抵はダメなようです)

なんと、Windows Media Playerでの成功例が報告されており、データファイルの付属ドキュメントをよくよく見直すとやはりWMPで流せ…と書いてあります。

WMPでMIDIファイルを再生できることは知っていましたが、やったことはありません。
恐る恐るやってみてもまったく反応なし。

反応なしはおかしいな…と観察して見ると、MIDIアダプターのOUTが点灯しない…、つまりはMIDIデータ自体が流れていない。

そもそもWMP自体がMIDIアダプターを認識していない模様。

これには辟易しました。
そもそもWMPなんてほとんど使ったことありません。

独り言をブツブツ呟きながら、解決策を探して行きます…。

半日以上かかって、ソレっぽい情報を探し出してトライ。

…が、あえなくドボン。

ところがいろいろとガチャガチャやっていたら、D-70のディスプレイに反応が現れ、無事に完走しました。

メモリも書き換わっています。



わ~感動!…とばかりに喜びをかみしめて、最後の工程である鍵盤ユニットの取り付けに一気に進んで行きます。

一旦粗組みして試してみても反応なし。

ホントに最後の最後なのに、これにはまいりました。

こんな最後の最後にハマったことはないので、気力・体力を蝕む事態です。

鳴らない鍵盤がある…というのなら、鍵盤の接点センサーの問題ですが、全く鳴らないのであれば配線かマザーボードの問題の可能性があります。

ホントはメモリがちゃんと書き込まれていないのではないか…。

鍵盤情報を処理する回路が壊れていないか…。

いろんなことがアタマをよぎります。

ROM PLAYは正常なので、オーディオ回路に問題はありません。

他のシンセサイザーから演奏データを送ったり、こちらから送ってみたりで切り分けを試しますが反応なし。

本当にMIDIのイベント・データに反応しないのであれば、それは基板上の回路の不具合です。

…ですが設定にも今ひとつ自信が持てずにいたので、外部からのイベント・データに反応するのかどうかを切り分けしようかともおもいましたが、この作業はまる1日かかります。

原因がつかめないまま、リセットをかけて再度メモリを書き換えたりしても改善がなく困り果てていたとき、何かの拍子で一瞬音が出ました。

これがきっかけで冷静さを取り戻すことができました。

そもそも最初の状態確認で運よく電源が入った時はある程度動いていたのですから、今までの作業で鍵盤が全く反応しなくなるような損傷をマザーボードが受けるとは考えにくいのです。

冷静になって鍵盤ユニットをよく観察します・・・。

ユニット上にICチップは見あたらず…、つまり処理は全てマザーボード上で行う古い構成です。

鍵盤ユニットとマザーボード間の結線にはFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)が使われています。

これはアルミ箔を紙で挟んだケーブルでとても断線しやすいものです。

念のため為テスターで通電状況を確認するも、とりあえずは問題なさげです。

どうにもこうにも打つ手がなくなってしまったので、マザーボード上の回路を手当たり次第テスターで当たったり…と試行錯誤。

たまたまマザーボードを動かした時にまた音が鳴りました。

いろいろ触ってみると、マザーボード上のFFCの接続端子を刺激すると音が出ることが判明。

接続端子を刺激して反応があるなら、マザーボードの回路不良の可能性よりもマザーボードに正しい信号が届いていない可能性の方が高いと考えられます。

原因は接触不良か、鍵盤ユニット自体の不具合かのどちらかです。

試しにもう一つの鍵盤ユニットに入れ替えてみると、正常に動作しました。

せっかく綺麗な鍵盤ばかりを集めて組み上げたユニットが不良で、変色した鍵盤で組み上げたユニットが生きているとは…。

しかも鍵盤ユニットの不具合なんて、滅多にない…私にとっては初めてです。

鍵盤を組み替えるのは大変な作業なので、ここから先は明日に回します。

なかなかすんなりとは終わってくれませんな~。

上手く行かない時って何をやってもダメダメなので、今回の様に何かする度に壁にぶつかってしまいます。

全く想定外のトラブルも多発して、その度毎に解決するのに半日から1日以上かかってしまうので、気力と体力を奪い取って行ってしまうのです。

ホントに辛くて大変ですが、こういうトラブル対応の場数が経験になって、どんどんと対応範囲が広がって行くのでしょう…。

/////
予定ではとうの昔に完成しているハズのものですが、まだまだ苦戦中。

リペアものにスケジュールは立てられないな…と改めて思い知らされました。

工程の一つ一つに何が潜んでいるか解りませわん。



まだ若干涼しい午前中に鍵盤の組みかえを行いました。

アッセンブリしてみると、中央ドより下の音が出ないのです。

ケーブルを入れ替えたり、中継コネクターを交換したり、いろいろやっても改善がありません。

暑くて思考力もままならず、またもやマザーボードを疑い始めました。

念のためマザーボード上のコネクターの端子をショートさせると音が出ます。

それはマザーボードは生きていることを示しています。



サービスマニュアルを入手していたため、鍵盤ユニットのブロック・ダイヤグラムを大きく印刷して、音が出ない鍵盤がどの接続端子にまとまっているかを確認したところ、全てLO側の接続端子に集中していることが解りました。

フィルム配線が断線しているのか、他に原因があるのか・・・、鍵盤ユニットをよく観察します。

するとフィルム配線どうしをカーボン接点で圧着させている部分が見つかりました。

ここに圧を加えると音が出ます。

圧着端子部分のカーボンが通電しにくくなっており、これが鍵盤が反応しない原因だと分かりました。

ナイロンピンを慎重に抜いてフィルム配線同士をはがして、無水アルコールで洗浄した後、鉛筆でカーボン面をなぞって再度接続します。

しかし圧着不良は解消されません。

手で力を入れて抑えているうちは問題ないのですが、放すとすぐにダメになります。

圧着の隙間に挟み込むプレートを作って試行錯誤してみましたが、全て失敗に終わってしまいます。

ガムテープで補強などをしても、手を離すとすぐにダメになってしまします。

アルミホイルを細く切って、圧着端子毎に挟み込もうか・・・とも考えましたが、それはあまりに大変な作業になってしまいます。



鍵盤ユニットの表側に走るフィルム配線が、鍵盤の最下音を回って裏側に来て直ぐに圧着されています。

隣にピッチベンダーとボリュームスライダーの小さな基板があります。

表から裏側に回り込むフィルム配線を隣の基板に挟み込んで、圧着に届く配線の先端を鋭角に辿り着くように角度を変えてみました。

そうすると見事に成功!!

・・・いや~、これは我ながらよくなったと思います!!!



部品を全てネジ止めして、ケーブル類はインシュロックで丁寧に留めて行きます。

カバーも閉じて、ネジの本締めも終わり、ハイテクスポンジで本体表面の掃除をしていた時です。

・・・見つけてしまいました、鳴らない鍵盤を・・・。




この機種は、何もかも外さないと鍵盤ユニットまで辿り着けない作りで、しかも鍵盤の接点は、鍵盤を外さないと触れない仕様です。

鳴らない鍵盤を直すためには、せっかく組み上げたのに、また全てバラさなければならないのです・・・。



絶望感にさいなまれ、それでも全て外して接点に辿り着いて、いつもの接点メンテナンスをしましたが、やはり上手く鳴ってくれません。

試しにゴム接点の上から触ると、他の鍵盤のセンサーと比べてレスポンスは変わりません。

何故なのか原因が全く分からず、他の同じノートの鍵盤と入れ替えてみたら音が出るようになったので、これでいいか・・・と。



再度全て納めてクリーニングしていたらまた鳴らない鍵盤が見つかってしまいました。

また、全てバラして鍵盤を入れ替えて・・・。

D-70_fix.jpg

もう知らない!もうやらない!もう触らない!!!



Roland D-70これにて修理完了とします!!!


受取:2012/03/03
修理期間:2012/08/24~08/28

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M-Audio Axiom61修理記録 [シンセサイザー修理]

Axiom61_2.jpg
バックライトは光るものの、ディスプレイに何も表示されないというUSBキーボードがやってきました。

「これはやれるだろう!」と思いお願いして手に入れてもらったものでしたが、私の判断は完全に甘かった。

通常はある程度調べてからやれる・やれないを判断するのですが、これについては何故かやれると思ってしまったんですね…。

…最初は、純正の電源アダプターをなくしただけだと思いました。

電源ジャックの内径が特殊なので通常のものが使えず、これが原因で汎用の電源アダプターを刺せない。

このために電源供給ができず、USB駆動だけで使おうとして「表示されない」と言っているのかと思いました。

そこでDCジャックを通常の内径のものに取り替えて、手持ちのアダプターで電源供給ができるようになりました。



…が…、しかし、バックライトはきれいに光るものの、ディスプレイには見事に何も表示されません。



楽器のディスプレイは通常、LCDパネルの下の隅にゼブラゴムという電導性のゴムを履かせて基板との間に隙間を作り、その間にELパネルという発光パネルを挟む構造になっています。

ゼブラゴムと導通端子はLCDパネル側、基板側、いずれも単に圧着されているだけなので、

1.衝撃や伸縮、基板の反りなどによりズレる

2.端子とゼブラゴムの導通がなくなる(接触面の汚れや腐蝕、ゴム劣化)

のどちらかが原因である場合が大半です。



この導通性ゴムというのがクセもので、鍵盤のタッチセンサー部分にもよく使われていますが、経験上経年劣化すると電気を通さなくなるようです。

アルコール洗浄すると復旧する…と記載されているWEBページなどもみかけますが、今までの経験上やってみてもあまり成功率は高くありません。

今回は当初あまりに何も表示されないのでメイン基板側からの電源供給不良を疑ったのですが、テスターで当たると電気は来ています。

念のためいくつかパーツを交換しても全くなしのつぶてです。

思い余ってLCDパネルにチカラを入れて押し付けてみると不完全ながら表示されるこれが解りました。

これで原因2.の確定です。

…これが困るのです…。

つまり基板上の電気が正常にLCDパネルに届いていない…、クリーニングしても、位置を合わせ直してもNG…。

でもチカラを加えると表示されるからLCDパネルは生きている。

よってゼブラゴムが電気を通していないことになります。


ゼブラゴムは替えが入手できないのです。


一応、ゼブラゴムにかわって基板とLCDパネルの端子とをつなぐ手段を講じてみますが、果たしてうまくいくのだろうか…。


しかしゼブラゴムくらい入手できるようにしていただけないものか…。


ディスプレイ表示不能のUSBキーボードですが、ゼブラゴムの通電不良とみて、基板上の端子からLCD端子をつなぐジャンパー手作りしました。

タバコの銀紙を細く切って、端子の数だけゼブラゴムに貼り付けて行く・・・という途方もない作業を行いました。

通電は復帰しましたが、手を放すと表示が消えてしまいます。

困りました…。

いろいろ試行錯誤してあることを見つけました。

ディスプレイ基板上に裸のジャンパー配線が数本あり、これに手が触れている時だけ表示されるのです。

GROUNDかな…と思いつつ、LCDユニットからLCDパネルへの信号端子のうちどれがGROUNDなのかテスターであたってみましたが、みあたらないのです。

全く電圧がかかっていない端子があり、これが臭いのですが、その先のパターンがマスキングされていて、その下にチップがあるため解りません。

電源ユニットからディスプレイユニットへの接続ではしっかりGROUNDが効いているので、やっぱりディスプレイユニットの問題なんだよな…。

しかもバックライトは正常に点灯するのでやっぱりチップ周りが怪しいのですが、マスキングされていてはがせません。
Axiom61_3.jpg

ホットナイフで切って見ようか…とも思いましたが、結局基板を再利用できるくらいにはきれいに剥がせそうにないので、思い悩むところです。

ジャンパー線からGROUNDに直結させてみようかな…。

それにしても、とんだ曲者だよ!



結局、最初はゼブラゴムだと思いましたが、当てが外れてディスプレイユニットを交換しないと無理だ…という判断に至りました。

初期段階の見込み違いにより、修理が迷走して無駄な労力を大量に費やしてしまったため、結局非常に長い時間がかかってしまいました。

これも経験ですが、LCD系はもう手を出すのをやめよう・・・と真剣に思いました。

M-Audioに部品を出せないかメールするも「修理しかしていないので、修理サービスに送って」・・・という返事。

まぁ、どのメーカーも修理手数料が欲しいだろうからそんなもんかな・・・。

見積では15,000円程度ということ。

なんかふざけた値段だ…。

そんな金額で修理などしていられないため、部品取り用のAxiomをオークションで落札してディスプレイユニットを交換する…という方針に変更したため、この機種はしばらく寝かせざるを得ないことになってしまった。


///
あれから2ヶ月程が経過した。

部品とり用のものを入手できないと、いい加減飽きてきた…とそのとき、少し遅いGWで妻の実家に帰っている間にいい出物がオークションに出品された。

フェリーに乗るため最後の瞬間は電波が届かず落札されるかどうかが解らない。

頼むから今回はすんなり落とさせてくれ…。

ディスプレイユニットを交換しないと、もう直りません!

表示不良なんて、もうゼッタイ手を出しません!



///
ディスプレイに何も表示されない(バックライトはつく)というUSBキーボード。

散々な試行錯誤の結果、ディスプレイユニット上LSIのトラブルだと判明。

このLSIはコーキング剤でシーリングされているため、ユニットごと交換が必要だと診断。

たまたまオークションで1ランク下の機種のジャンク品が安く出ていたので落札し、ディスプレイユニットごと交換して修理完了となりました。
Axiom61_1.jpg


いやはや、コイツには苦労しましたね…。

シーリングがなければLSI交換で行けたかもしれないのですけどね…

まぁ、今回も修理完了となったため、よしとしましょう・・・。



受取:2012/03/03
パーツ取り用の同型機種落札:2012/05/13
修理期間:2012/04/20~2012/06/12
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Roland W-30修理記録 [シンセサイザー修理]

2012/3/3 壊れたシンセが大量に持ち込まれてしまった。

こんなに一気に持ち込まれても置く場所が…、少しはこちらの都合というものも考えて欲しい。

元々修理をやりはじめのときの約束では、仕入れたものをしっかりクリーニングして渡してもらえる筈だったのに、なぜか開梱すらしていないものも混じっている。

これって約束と違うし…。

まず着手するのがフロッピーユニットが抜き出されているROLAND W-30(サンプラーなのでフロッピーが読めないと起動ディスクが読めないので使えない)。

この機種に使われているのはMSX34ピンのFDD…、こいつがなかなかのくせものであり、私が好んで使うシンセサイザーにはよくこの規格のFDDがついている。

現行のFDDとは規格が異なるためそのままでは使えず、変換基板を自作してかます必要がある。

サンプラーのなので、FDD故障のためシステムディスクを読めずに起動できない状態にあるため、FDDが使えないとこれ以上進めない。

元々載っていたのがCHINONというメーカーのFX-354というもので現行の規格とは異なるし、当然ながらもう入手ができない。

何だかんだとWebで情報を調べて、手探りで変換基板を作成していくしかないので、いろいろと試行錯誤を重ねて作成した変換基板搭載FDDが完成。
W-30_02.JPG

これと並行して起動ディスクのディスクイメージや音源がWebに落ちていないか懸命に捜索する。

なんとかヨーロッパで見つけることができてファイル群をGETしました。

「英語わかんないからできない…」という人が多いが、今どき英語が解らなければ翻訳エンジンにかければいいし…。

現代用語の本当の意味は、「解らない=自分ではやるつもりがないからやって」ということなのです。



DDフォーマットで作らないとW-30側で認識できないらしいので、通常のWindowsマシンから楽器用のディクス作成をするためのソフトを調べる。

FDDをフォーマットするためのフォーマッターがOmniflop。

ファイルイメージをFDDに転送するソフトがSDISK。

これを使ってディスクを作成する。

…ちなみにOmniflopは私の環境ではインストール後PCを再起動するとエラーを吐きまくるため、使うときだけインストール、使い終わったらアンインストールしなければなりません。



音色ライブラリーのディスクを20枚弱作成しました。

W30の場合、フォーマットタイプはS-50ではなく、80/2/9x512 DOS 3.5" 720kB 720kBが選択肢です。

これが解らず、何度失敗したことか…。
SDISK_01.jpgSDISK_02.jpgSDISK_03.jpg

なんだかんだと苦労したW-30ですがやっとFDDが動くようになりまして、やっと修理完了を迎えることができました…。

起動ディスクの読込が成功したときは若干ウルッ!と込み上げるものがありました。
W-30_01.JPG

MSX規格のFDDが搭載されていたところにPC/AT規格のFDDを載せられたことは、今後対処できるものの巾が広がりますね…。

自分のシンセも3台に渡ってFDDのドライブベルトが切れているため、これを機会に載せ替えしようかな…という気になって来ました。

・・・まぁ私のはMSX 26ピンものなので、今回のものとはまた違いますけどね・・・。

いずれにせよまだまだ直さなければならない器材が山ほどあるので、先の話ですけどね…。

これでRoland W-30修理完了とします!
W-30_03.JPG

受取:2012/03/03
修理期間:2012/03/04~03/23
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YAMAHA SY85修理記録 [シンセサイザー修理]

YAMAHA SY85がやってまいりました。

不具合内容は、音が出ない…というもので、元々は他の人の担当のものでした。

それが「できない」ということになり、私のところへ…。

できないと他の人に回せるなら私もそうしたいところです…。



確かに鍵盤を弾いても、MIDIからイベントを送っても音が出ませんが、本体のボタンなどは正常に動作します。

ボリュームを最大にして弾いてみると、弾いた鍵盤にあわせてかすかにホワイトノイズが聞こえます。

これって発音回路は動作してるってことですよね…。

回路が生きてるのであればハードウェア的障害の可能性は少ない…、ましてやかすかに聞こえるのがホワイトノイズである以上、ボリューム用の可変抵抗の不具合(いわゆるヘビーなガリ)である可能性も高くありません。



以前KORG DW-6000というシンセの内臓バッテリーを交換した時に、やはり音が鳴らなくなりました。

この時の原因は、音色データがなくなったため、音が出なくなった…というもので、ハードウェアの故障ではありませんでした。

この経験を思い出したので、SYに対して初期化コマンドを入れてみると結果は見事発音復旧…ただし音色データがクリアされたため、サイン波(時報の音)しか出ませんけど…。

もう15年くらい前の機種なので内蔵バッテリーもへたっており、環境変化のため一時的に電圧が急降下することがあります。

これが瞬間停電をもたらし、メモリ内容を壊した…というところでしょうか…。



インターネット上でFACTORY PRESET後の工場出荷メモリーファイルを見つけて、フロッピーに書き込もうとするも、フロッピードライブが壊れているようで読み込まない。

MIDI経由でエクスクルーシブメッセージをダンプすると、最後の方でエラーが出るものの使える模様なのでこれでいいか…ということで…。



へー…。

SY85って全然期待してなかったけど、いい音してます。

この頃のYAMAHAのシンセは、生楽器のシミュレーションは素晴らしいんだけど、いわゆるシンセっぽい音は全然ダメな傾向がありますが、こいつはシンセ音がとてもよくて、気に入ってしまいました。
SY85_2.JPG


原因が特定できたので、分解クリーニングに入ります。

とにかくバラして、人が触れるカバー、つまみ、ボタンカバー、ホイール等をシャワーで水洗してからハイテクスポンジと歯ブラシでお掃除。

洗剤シリコンなしシャンプーを希釈したもの。

シンセにマイペットなどの洗剤を使うと、プラスチック変色の大きな要因になります。

シャンプーも油脂を流す目的なので、後処理はたっぷりシャワーで流す必要があります。

ここで手を抜くと、後々変色などの問題が発生します。

キレイになったらベランダに出して影干しします。



基板がらみの修理に戻ります。

内蔵バッテリーをソケット化して交換。

フロッピーディスクドライブのゴムベルトが切れていたため取り替えようにも、手持ちのゴムベルトはサイズが合いません。

東急ハンズに行って材料と道具を買って来ます。

2011-11-04(14:17)



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SY85のFDDを動作させるために、コネクター変換基板を作らなければならないことが判明しました。

元々はベルト駆動のFDDでありベルト切れによる動作不良だったため、ゴムシートと円周カッターを買ってきてくり抜き切断によりベルトを作ってかけてみました。

ですがベルト切れ以外の原因もあるようで動作せず、結局元々搭載されているFDDは完全に壊れていることが解りました。

元々搭載されているFDDはMSX24pin FCC接続という古い規格のものなので、もう販売されていません。

ワープロなどにこれが搭載されているものもあり、型番を調べてオークションで落札できないか調べてみたりもしましたが、出品されているものは全てフロッピーについては動作未チェックとなっています。

せっかく落札しても肝心のフロッピーディスクドライブが不良だったら全く意味がありません。

そこで思い切って変換アダプタを自作して、現行のPC-AT規格FDDに載せ換えるのがもっとも妥当である…という結論に至りました。

変換回路の設計図もWebを調べて見つけてみました。

これにはいくつかのパーツが必要なので、梅澤無線に買いに行きました。

必要なパーツのひとつにICチップの7438というものがあります。

設計図には74LS38ではない…と注意書きがあるが、しかしLSが入っているものしか販売されていない。

一応調べてから買おうと思いやめておく…。



WEBで調べると、LSが付いているほうが新しい規格で、消費電力が違うらしい。

LSの説明の中には「完全上位互換」と表示されているものもあるが、設計者がわざわざ「LSではない」と明記している以上違うものなのでしょう…。

仕方ないので、通信販売を頼ってみることにします。

2012-01-13(17:26)



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もともと、電源は入るけど音が出ない…ということで我が家にやってきたSY85です。

音はワリとすんなり出るようにできたのですが、フロッピードライブが死んでいるのを復旧するのにとても苦労しました。

この頃のフロッピードライブには駆動系にゴムベルトが使われているため、これがワリと気軽に切れてしまいます。

通常はベルトを交換すれば直るのですが、今回は完全に壊れていてベルトを掛け替えても生き返らず、さりとてドライブも古い仕様のため交換しようにも入手できず…と八方塞がりになりました。

今のフロッピードライブにつなげるための変換アダプターを自作するしか方法がないため、資料をせっせと集めて試行錯誤を繰り返し、やっと変換基板バージョン3で動作するようになりました。
SY85_3.JPG

7438系のLSIを使ってDisk Change信号を偽装する回路がWebで公開されており、これをやろうかとも思いましたがパーツがなかなか揃わずに時間だけが過ぎて行ってしまいました。

YAMAHA UK forum に7438を使わなくてもできるPC-AT規格→MSX24Pin FDDの変換アダプタ用の回路図サンプルについての記事があったためこれを参考にして変換基板を作成しました。

この頃の楽器のフロッピードライブは大半が死亡しているので、今回編み出したパターンはとても効果的だと思われます。

MSX規格のFDDは24pin(FCC), 26pin, 34pinとありますが、今回は24pinでした。

26pinものとしては自分が持っているものの中でFDDが死んでいるものだけでもSY77、V50とフロッピードライブが死んでおり、TXW-16は「壊れたらどうしよう…」と戦々恐々としております。

FDDの変換基板作成に予想外に苦戦→時間がとてもかかりましたが、こうやってやれることがひとつひとつ増えて行くんだと思います。

YAMAHA SY85 修理完了とします!
SY85_1.JPG


2012-02-10(13:44)
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修理期間:2012/11/04~2012/02/10
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Roland JV-90修理記録 [シンセサイザー修理]

ディスプレイが表示されない、音が出ない…というROLAND JV-90がやってきました。
JV-90_1.jpg

動作確認するとどうやらまともに起動していない状態です。

中を触りながら原因を探っていたとき、一度だけ正常に動きました。

これで故障原因を特定するためのキーポイントを感じることができました。

このシンセ、最後のチカラを振り絞って私に故障原因を教えたのかもしれませんね…。



根本的な原因は電源部の不安定さでした。

あの一度の正常動作がなければ、いろんな部品をとっかえひっかえして、もっともっと苦戦していたに違いありません。
JV-90_3.jpg


ジュースを大量にこぼしたらしく、それが各部に影響して、電源部のダイオードとレギュレータを不安定にさせ、システム動作に必要な電源が供給されていませんでした。

不安定になったパーツを交換しても改善せず、電源供給まわりのコネクターをクリーニングしたら表示、発音ともに復旧しました。
JV-90_4.jpg


音が出るようになると今度は鍵盤の不具合がみつかりました。

音が鳴らない鍵盤あり、軽く触っても最大タッチになるものあり。

鍵盤の接点部はおろか隙間という隙間にホコリやゴミがたまり、その上ジュースで固まった状態でした。

全て外してシャワーをかけながら丁寧に洗い、乾いた後に接点クリーニングと修復を行いました。

それでもなお、鳴らない鍵盤がひとつと、タッチがおかしい鍵盤がひとつ。



鍵盤関係はここまでやっても改善がないとなると、さすがに私にもこの先は未知の領域なので、テスター片手に調べまくりました。



鍵盤ユニットをよくよく観察すると基板のプリントパターンに腐蝕がありました。

この腐食の為通電障害により鳴らない鍵盤が発生していると考え、鍵盤のカーボン接点とマザーボード上のコネクタ間をテスターで通電確認。

これにより考えた通り通電障害が確認されました。



腐食した部分の配線を拡大鏡を使いながらジャンパー配線…、何とか成功(これはホントに大変でした)。

音も出るようになりました。


厄介だったのは、触れただけで最大ベロシティになる鍵盤です。

鍵盤一つあたり、タテに2対のセンサーがあり、センサー間接触のタイミングでベロシティを決めますが、最初に接触する方のカーボン接点が通電しておらず不良と判明。

このため、後着のセンサーのみ反応して、最大ベロシティになっていました。


接点のカーボンを掘り起こして金属部分を剥き出しにして、クルマの熱線用補修剤で接点を再形成すると、作戦成功で鍵盤復活。

やっと苦しんだ修理が完了。
JV-90_5.jpg


明けて翌日、再度チェックがてら弾いていると、ベロシティ不良の鍵盤が新たにみつかる。

再度バラし揮発剤で洗浄して、カーボンを磨いたら復活しました。


…とにかく直ってよかった…
JV-90_2.jpg



修理完了とします!


2011-11-14(19:25)
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BOSS GT-3修理記録 [シンセサイザー修理]

またまたギターエフェクターのBOSS GT-3というものがやって参りました。
GT-3.jpg

不具合内容は忘れてしまったのですが、せいぜいガリ程度だと思いました。

何せ汚い、キズが多い…という代物で、タッチアップがメイン作業になるのかなと…。

まずは動作確認…と思ったのですが、こいつは付属品のACアダプターがない。

私の家にはACアダプターはゴロゴロあるので、14.5Vというものをさしてみようかな…と。

純正品の出力は800mAらしいのだが、こいつは1Aあるのでパワーに問題はない。

ACアダプターには外と中のプラス・マイナス(極性という)があるのですが、極性が反対の場合でも対応できるようにと極性変換アダプターも作ってあるし、プラグのサイズが合わない時に必要なサイズ変換アダプターなども各種取り揃えております。(私はいったい何屋なのでしょう…)

極性を確認しようとGT-3本体をみてみると、プラグイン部分に14Vと印刷されているものの極性が書かれていない。

WEBで調べてみても、付属ACアダプター14Vとしか記載されておらず、やはり極性が不明。

極性を間違えたら、ヒューズがあればヒューズ切れになるが、ヒューズがない場合はコンデンサやレギュレータが壊れる危険性があります。

いやな予感がして、掲示板の楽器関連スレをあさってみると、AC(交流)14V出力と判明。

出たー!!

以前TASCAMのオーディオインターフェースの際に苦労させられた交流出力です(こんなもん、一般的には流通していない)。

メーカーに値段を確認すると電源アダプターとしてはかなりお高い。

トランスを買ってきて中に組み込んでしまおうか…とも考えましたが、万一の場合(発火など)があるため気乗りしません。

楽器関連というのは、ACアダプターなどの付属品っていうのはどうしてこんなに高いのでしょう…。

いずれにせよ、不良在庫にはしたくないので何とかする方向で考えてみます。



…と考えつつWEBでいろいろ検索していると、横浜の石橋楽器でこのACアダプターが安く出ているのを発見。

早速通販申し込んで、発送した旨の返信が届きました。

送料を払ってもおつりが来ます。

この値段の違いは何故なんだろう…。

まあ、それはそれとして、次はタッチアップ用のペンキですね…。

手間かかりますな…。


2011/10/17


/////
電源アダプターが届き、試しに起動してみると煙が上がりました。

レギュレーターを交換してみると何となく症状が落ち着いたようなので、分解クリーニングとメンテナンスをして修理完了としました。

タッチアップについては仕入れ担当者の役割なので、大量の傷については私は担当外なので気にしない・・・。



…これが音がいいのですよ…。

私が今メインで使っているギターエフェクターは、同じくBOSSのME-6というものですが、GT-3も捨てがたい音なのです。


どちらも音が異なるのでどちらか…ということはできないのですが、ME-6は上品な音で、ストラトキャスターなどのシングルコイル向け。

GT-3はレスポールに完璧フィットしたワイルドな音がします。



BOSS(ROLAND)のギター用エフェクターは、歪み系がアナログなので、他のものとは違うんですよね…。

もう、ギター用には30年前からBOSSですもの…。



落札代金払うから引き取りさせてくれ…とお願いしたら、前向きな回答をいただきました。

とりあえず半年くらい使ってみるわ…ということになりました。



エフェクターって、なかなか気に入るヤツに巡りあえないんですよね…。

ラックのものを含めると、ギター用のマルチエフェクターは5台ほど持っていますが、ME-6以外はどれもパッとしないんですよね…。


2011/10/26GT-3.jpg
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AKAI CD3000i修理記録 [シンセサイザー修理]

会社のシンセサイザー大好き同僚と話している時あるアイディアが持ち上がった。

壊れた…もしくは調子が悪い音楽器材をオークションで安く仕入れて、しっかり修理して出品してみようかと…。

そして私のところに、起動中にフリーズするというサンプラーのAKAI CD3000iがやってきた。
CD3000i_1.jpg

オークションの商品紹介にて起動中にフリーズする旨の記載があり、フリーズ画面詳細の問い合わせをするものの返事なし。

それなのにそのまま仕入れ担当者が落札してしまいました。

届いてみるとキズは多いし、バックライトが切れていて、液晶表示はろくに見えないしで散々な状態。

とにかく起動しない原因を探す…。



海外のサイトに別の機種の同じ不具合の報告を見つけ、大体のあたりはつきました。

 ・ここで内容把握

 ・ここに技術内容あり


この頃のAKAIサンプラーが経年劣化でよく発生する現象のようです。

私もずいぶん長いことS1100を愛用してますが、故障なんてしたことないし、こんなの全然知りませんでした。

SCSI FUSEというものが切れて、起動時SCSIがエラーを吐くため本体が起動しないようなのです。

CDなどのSCSI機器を外付けしている場合は本体内のSCSI FUSEはスルーされますが、この機種のようにCD-ROMが内蔵されていると外付けのSCSI機器を接続しない場合も多いでしょうから、その場合は本体SCSI FUSEに依存することになります。

対象のパーツを特定して、電材屋でパーツ(\50)を買ってきて、見事起動完了。

購入した部品はポリスイッチ / RXEF110 / 1.1mA (2.2Aで遮断)[耐圧:60V]。
CD3000i_2.jpg

あとは通販で注文したELシートが届き次第、バックライトの部品を作って交換。

ついでにHARD OFFでMOが出てたらそれもつけて「すぐに使えます」として出品予定。

さて、利益はでるか?


2011/09/16

//////

10月中旬、交換部品であるインバータ(NI05-05-5:日亜)を各社に見積依頼する。
CD3000i_3.jpg

唯一回答があったのがタイロテックという会社。

しかもこの会社とてもだらしない会社で、最初は1,720円で見積が来て、発注書を送ったら「すいません・・・2,580円でした」 というメールが来た。

その時にはすでに代金振り込み済で、振込手数料差し引きで差額入金で手を打った。

それだけでは終わらず、後に「お金が振り込まれてません・・・」というメールが。

再度顛末の経緯をメールで送ったら「すいません・・・忘れてください」とのメール。

適当な会社だ・・・。

//////

私のところに修理品が数多く来るようになってしまいましたが、そもそも最初に来たのがこいつです。

症状としては大きく2つ…。

1.起動中にフリーズして動かない。

2.ディスプレイのバックライトが点灯せず見にくい。



1.はSCSIヒューズの不具合だと解り部分交換で復旧しましたが、まだまだ奧が深かった…。

通常音楽機材のディスプレイは、電卓と同じ液晶を使い、その背面に無機ELパネルという光るプレートを入れています。

この無機ELパネルは寿命が短いため、古い楽器は耐久時間を超過して点灯しなくなることがあります。

その場合、材料となるELシートをちょうどいい大きさにカットして、配線して、絶縁して組み込むと復旧させることができます。

このパネルを発光させるには交流200V程度の高電流が必要となりますが、楽器に取り込まれた交流100Vは整流器にかけられて直流5~15V程度に変換されて回路を回っています。

この低い直流電流からELパネルを発光させるための高電流を作り出すために、インバータという部品を使います。

今回はこのインバータまでもが壊れており、10V程度しか出力されていませんでした。

通常インバータはトランスと抵抗などが組み合わされているのですが、今回は全てのパーツが組み上げられてケースに入った1ピースのパーツが使われておりました。

こうなると、この壊れたパーツを交換するしかありません。

インターネットで電材商社数社に依頼して、そのうちの一件からやっと見積が届きました。

発注して、入金するやいなや「実は在庫がありませんでした…」という回答。

「もう入金済みなのだから何とかしてくれ!」…と押したら、単価が上がった再見積が来ました。

こちらも交換部品が入手できないと困るので、単価訂正には応じるものの、差額の入金に際しては、振り込み手数料は御社負担…ということで手を打ちました。



このように紆余曲折を経てインバータを入手、交換。

やっとディスプレイが正常に表示されるようになり、「あ~やっとできた!サンプルディスクを作りがてら動作チェックをしよう」…と、達成感に満たされました。

…しかし、甘かったのです…。



サンプルディスクをMOにて作成中に、重大な問題が発覚しました。

内臓のCD-ROMが動作不良なのです。

あわてて再度ばらし、状況を把握します。

トレイが閉まっても、レンズユニットがせり上がらず、この為ディスクが回転しません。

…ここまで来てこれかよ!…と絶望的になりました。

このドライブユニットはSCSI等速という規格の古いものなので、交換パーツが手に入る見込みはありません。

試行錯誤の上、メカニカルアッセンブリの間違いと、電源供給部分の接続メス端子にハンダ割れを発見。

終日格闘の末、何とか完全動作にこぎつけました。


元々は起動中にフリーズ…という不具合で、エラーメッセージが「SCSI DRIVE NOT READY」でした。

前のユーザーが、故障の原因はCD-ROMユニットだと思い込み、自分で開けて、いじくり回して、挙げ句直せずに適当に組み戻してオークションに出した可能性があります。

CD-ROMユニットの組み上げ方がめちゃくちゃだったことから推測されます。

端子のハンダがワレるくらい、ひどいバラし方をした可能性があります。

SCSIポリスイッチなんてホットスワップ(電源を入れたまま接続する→USBとは違いSCSIはコールドスワップが常識です!)しない限り壊れませんし、相当粗く使われていたと思われます。

しっかりと直しましたので、大切に使ってくれるユーザーの手に渡ればいいですね…。



それにしても、時間も手間も費用もかかりました。

2011/10/24

/////
AKAI CD3000iに、最後に残っていた壁を乗り越えました。

それはサンプルディスクを作るにあたって著作権を侵害したくないので、WEBで一般公開されている音源を用いて作成しよう…という計画です。

WEB上で公開されている音源は、フロッピーディスクイメージという形式が主流です。

同じフロッピーディスクでも、サンプラーとパソコンではフォーマットの方式が違います。

よってパソコンで、サンプラーが読めるかたちでフロッピーディスクを作成しなければなりません。

これにはTELEDISKというソフトを使って書き込みますが、こいつがとても曲者です。

Windowsからでは動かず、MS-DOSという昔のOS上で動かす必要があります。

今さらハードディスクにMS-DOSのシステムを作っても意味がないので、USBハードディスクを使うことにしました。

これはUSBメモリを、パソコンからハードディスクに見えるようにデータを書き込み、USBメモリから起動させる技術です。

無事にUSBメモリからMS-DOSが起動し、TELEDISKを使ってサンプラー用のフロッピーディスクを作ろうとしますが、何故か動作中にフリーズしてしまいます。

いろいろと調べてみると、このTELEDISKというソフトは結構動作があやしく、パソコンとの相性もシビアらしいのです。

結局我が家のパソコンでは、最新版より2つ古いバージョンのTELEDISKで完走することができました。

5種類のサンプル音源をMOに入れて、あと8種類のサンプル音源をCD-ROMに入れることにします。

とはいえ、CD-ROMに入れるサンプル音源は、最終的にはTELEDSKを使ってフロッピーディスクに書き込まなければサンプラーで使えません。

そこでUSBメモリがあれば、それに書き込めばMS-DOS起動ができて、TELEDISKが使えるようになるCD-ROMを作ることにします(別にCD-ROMからMS-DOSを起動させるようにしてもいいんですけどね…)。

手順書も作ってやって、あとはやるかやらないかはその人次第…ということでいいのではないのでしょうか…。

サンプラーなんて使うのがとてもめんどくさいものなので、それくらいのことをしない人は、結局使わないンですよ…。

やっぱりCD-ROMブートディスクにしよう…。


2011/10/25
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